JIGCAD はじめに

製缶の図面を速く描くための CAD です。動画は音が出ません。気になる機能から見てください。

基本の操作

最初の 5 分

板を描いて、穴をあけて、寸法を入れて、PDF にするまで。

  1. REC → 角をクリック → @300,200
  2. C → 中心をクリック → 半径 25
  3. DLI → 2 点をクリック → 寸法線の位置をクリック
  4. DDI → 円をクリック → 文字の位置をクリック
  5. 「保存」で DXF に。「印刷・PDF」で PDF に

寸法

一括寸法 QD

  1. 寸法を入れたい図形をドラッグで囲む
  2. QD(画面上の「一括」ボタンでも)
  3. 図形の上か下でクリック → 横の寸法。左か右 → 縦の寸法

穴があると、同じ直線上に並ぶ穴ごとに 1 段(板の端 → 穴 → 板の端)、いちばん外側に全長が入ります。模様の線・センター線・寸法・文字は拾いません。H/V で横/縦に固定。

穴の注記 HN

穴をクリック → 文字の位置をクリックで、引出線の「φ22」。円弧は「R」、HO で置いたタップは「M10」。同じ大きさの穴を先に囲んでおくと「4-φ22」。N で個数を入力。

寸法の揃え・移動

寸法の文字・風船

部品を置く

穴 HO

径を入れて、中心をクリック。続けてクリックで何個でも。十字のセンター線付きで 1 つの塊になります。T でタップ(M3〜M30、下穴と外径)、K で角穴、C で今ある円や四角にセンター線だけ。

PCD(円周に並べる穴)

PCD → PCD・穴径・個数(等分か角度指定)を入れて、中心をクリック。円の線をクリックすると、その円の中心に合います。PCD の寸法と「8-φ19」も付きます。

鋼材 KO

H形鋼・溝形鋼・アングル・I形鋼・角パイプ・丸パイプ・フラットバー・丸鋼。種類とサイズを選ぶだけで、JIS の寸法どおりの断面・側面が出ます。長さを入れると重さも。

ボルト・ナット・座金 BO

六角ボルト・六角穴付きボルト・皿ボルト・ナベ小ねじ・六角ナット・平座金・ばね座金を、M3〜M30 の JIS の寸法で描きます。長さを選び、側面・上面・両方から絵を選んで、置く位置をクリック。六角ボルトとナットは「旧JIS(対辺 M10=17・M12=19・M14=22)」も選べます。「締結」は板厚を入れると、必要なボルトの長さを決めて、ボルト+座金+ばね座金+ナットをまとめて描きます。寸法は使う前に手元のカタログと見比べてください。

溶接エルボ

KO の種類で「溶接エルボ」。サイズ・90°/45°・ロング/ショート・厚さ(SGP・Sch)を選んで置きます。重さも出ます。

パイプ相貫 PT

主管と枝管の外径・厚さ・角度を入れると、枝管の切り口と主管の穴の展開図、ケガキ用の寸法表まで描きます。斜め・芯ずらしも可。原寸で印刷すれば型紙になります。

溶接記号 WS

すみ肉・V形・レ形・X形・K形など。矢印の先 → 折れる所 → 基線の向き をクリック。置いた後はダブルクリックで直せます。

アルミフレーム AF

アルミフレームやブラケットを、絵付きの一覧から選んで置きます。最初に部品を登録します。

  1. メーカーのサイトからフレームの DXF をダウンロードして、JIGCAD で開く
  2. AFREG → 断面(ブラケットは全体)を囲んで登録。フレームは側面図も選ぶと、長さに合わせて伸ばして描きます
  3. 以後は AF → 一覧から選ぶ → 長さを入れて置く。重さは材料表に入ります

縞板・エキスパンド

集計

材料表 BOM

置いた鋼材を選んで BOM。種類・長さ・本数・重さを集計し、定尺(5500・6000 など)からの切り方を出します。表は図面に置けて、CSV にもできます。

板取り NEST

部品の大きさと数を入れる(図面の閉じた外形を選んでも可)と、3×6・4×8・5×10 の定尺板に並べて、枚数・歩留まり・重さと配置図を出します。

描く・直す

伸ばす S

  1. 伸ばしたい側を、右から左へドラッグで囲む
  2. S → 伸ばすものの先端をクリック
  3. 伸ばしたい所をクリック、または向きにカーソルを向けて長さを入力

起点から距離 K

移動 M・複写 CO で、基点を選んだ後に K → 起点をクリック → 向きにカーソルを向けて距離。起点からその距離の所に基点が来ます(AutoCAD の FROM と同じ)。

斜めの線を基準に SA

斜めの線をクリックすると、直交・数字だけの入力・長方形・グリッドがその向きになります。SA → Enter で縦横に戻ります。

ブロック編集

ブロック(ひと塊の部品)をダブルクリックすると、中をいつものコマンドで直せます。「保存して終わる」で反映、「やめる」で元のまま。図枠の中の部品も、その部品が開きます。

別の図面へコピー

選んで ⌘C(⌘⇧C なら基点を決めて)→ 別のタブで ⌘V → 置く位置をクリック。Windows は Ctrl。

図枠 ZW

ZW → A4 横・A4 縦・A3 横・A3 縦 を番号で選ぶ → 左下をクリック。図面縮尺の大きさで置くので、印刷でそのまま用紙に収まります。表題欄の SCALE(1/10 など)と DATE(今日の日付)は自動で入ります。ほかの欄はダブルクリックで書き込めます。注記・部品表・改訂欄も付いています。

開く・保存・印刷

線の太さ:画層の太さが「自動」なら、印刷では 実線 0.5・隠線 0.25・センター線 0.18・寸法線と引出線 0.18・ハッチ 0.13 mm になります(JIS の 太線:細線 ≒ 2:1)。画層で太さを決めると、そちらが優先です。

DWG の図面を開く(DXF に変換)

DWG も、そのまま JIGCAD の「開く」で選ぶか、画面にドラッグすれば開けます。裏で自動的に DXF に変換して開きます(変換はこのパソコンの中だけ。図面はどこにも送られません)。保存は DXF になり、元の DWG はそのまま残ります。ネットにつながっている時に使えます。

DXF のファイルが欲しい時:変換ページ

dwg.jigcad.jp を開いて、DWG をドラッグするだけです。無料・登録なしで、変換はブラウザの中だけで行います(図面はどこにも送られません)。何枚でもまとめて変換できます。

変換ページでうまくいかない時:ODA File Converter

一部の DWG は変換ページで変換できないことがあります。その時は、無料のソフト「ODA File Converter」を使ってください。

1. 変換ソフトを入れる(最初の 1 回だけ)

  1. ODA File Converter のページを開く(無料。Windows・Mac・Linux 用があります)
  2. 自分のパソコンに合うものをダウンロードして入れる
    • Windows:「Windows 10 or later (x64)」
    • Mac:M1 以降は「Apple Chip」、それより前は「Intel Chip」の dmg
  3. Mac で「開けません」と出たら、アプリを右クリック →「開く」で開けます

2. 変換する

  1. 変換したい DWG を 1 つのフォルダに入れておく(何枚でもまとめて変換できます)
  2. ODA File Converter を開き、次のように選ぶ
    • Input Folder(元のフォルダ):DWG を入れたフォルダ
    • Output Folder(出力先):DXF を書き出すフォルダ。元とは別のフォルダにすると分かりやすいです
    • Output version:ACAD2018(迷ったらこれ)
    • Output File type:DXF(ここを DWG のままにしないこと)
  3. 「Start」を押す。出力先に同じ名前の .dxf ができます
  4. JIGCAD の「開く」で、その .dxf を開く(画面にドラッグしても開けます)
JIGCAD で変換できなかった時は、ODA File Converter の説明へ案内が出ます。変換した図面は、念のため寸法や文字が元どおりか確かめてから使ってください。

DWG で渡したい時(DXF→DWG)

JIGCAD の保存は DXF です。Mac なら、無料のアプリ DXF→DWG に DXF をドラッグするだけで DWG にできます(中で ODA File Converter を使うので、先に入れておいてください)。Windows や、細かく設定したい時は、上と同じ ODA File Converter で、向きを逆にして変換します。AutoCAD は DXF もそのまま開けるので、先に「DXF でもいいか」を聞いてみるのもおすすめです。

  1. JIGCAD で図面を DXF で保存する。渡したい DXF を 1 つのフォルダに入れておく
  2. ODA File Converter を開き、次のように選ぶ
    • Input Folder:DXF を入れたフォルダ
    • Output Folder:DWG を書き出すフォルダ(元とは別のフォルダ)
    • Output version:取引先の AutoCAD に合わせる。迷ったら ACAD2018(古い AutoCAD を使っている相手なら ACAD2013 など)
    • Output File type:DWG
    • Input files filter:*.DXF
  3. 「Start」を押す。出力先に同じ名前の .dwg ができます
渡す前に、できた DWG を変換ページか JIGCAD で開いて、寸法や文字が崩れていないか確かめると安心です。

困った時